関東学院小学校では、毎年11月に2日間、「ブックフェア」と題した児童書籍の見本市を開催しています。書店スタッフによる読み聞かせなども行われた今回は、11月8日(火)、9日(水)の授業参観日に合わせ開催し、児童や保護者が自由に会場に出入りし、気になる本を実際に手にとり中身を見て注文しました。二日間合計で約900冊の注文がありました。

関東学院小学校は、設立当時より学校全体での読書活動に取り組んでいます。「朝の10分間読書」や「おはなし会」、「ビブリオバトル」など、子どもたちが常に本に触れる環境を作り、本を読むことの楽しさを感じてもらうための教育を行っています。今回のブックフェアも、その読書活動の一環。当日は、教員のおすすめの本を含めた260冊を展示し、株式会社教文館の子どもの本の店ナルニア国のスタッフによる読み聞かせや、本の説明などを行いました。読み聞かせに参加した児童たちは「さっきの本だ」などと本を手に取り、続きを読んだり、注文書に記入をしたりと本を選ぶ楽しさを感じていました。

教文館の国岡晶子さんは「本は、生きる力すべての面を育てるものだと思います。このようなブックフェアや読み聞かせなどによって小学生の頃から本に触れ合っている環境であれば、その後の人生においても本に対する抵抗感はなく、多くの思考力などを育てられます。本を自分で選ぶこの経験は、大変貴重なものになると思います」と話します。

関東学院小学校の徐奈美司書教諭は「ブックフェアでは、ロングセラーの本を揃えるようにしています。時代によって社会は変化していますが、例えば、7歳の子がその年齢で考える事というのは、どの時代の7歳も一緒なんです。だから、時代を経ても支持される本があるのです。そのロングセラー本に触れることで、自分の想像力や自己肯定力などを身につけていってもらいたいと思っています」などと語りました。

今後も関東学院小学校の「ほんの学校プロジェクト」が期待されます。