校訓「人になれ 奉仕せよ」が語る、共生社会に貢献できる人を実現する教育が、関東学院の大きな使命です。この意味するところを理解する上で、関東学院の第三の源流である私立中学関東学院初代院長坂田祐自らが、校訓にさらに「その土台は、イエス・キリスト也」という言葉を付け加えていることは、注目に値するものです。そのことは、学院第二の源流である東京中学院初代院長の渡瀬寅次郎が直接聞いたクラーク博士の言葉、「少年よ、大志を抱け」に通じるところがあります。坂田は東京学院在学時代に、また一高時代の恩師内村鑑三を通し、その精神を学んでいたに違いありません。クラーク博士の肖像画の下に記されている“Boys, be ambitious”には、実は言葉がまだ続いているのです。その意味するところは、まさに博士の決別の言葉の中にあったと伝えられている“in Christ”です。「イエス・キリストにあって」大志を抱かなければ、本当の意味での大志とはならない、という思いが込められているのです。関東学院の校訓も、この“in Christ”を補ってこそ、重要な意味を持つのです。
関東学院は、創立150周年を視野に、「関東学院グランドデザイン」をまとめ、建学の精神であるキリスト教に基づく校訓「人になれ 奉仕せよ」の下、教育機関としての学院の目的と使命を「キリスト教の精神に基づいて豊かな人間性を培い、質の高い教育で創造的知力と健全な身体を育むことにより、他者を思いやる愛をもって二一世紀共生社会に貢献し得る青少年・社会人を育成する」と言葉化しました。この中心は、もちろん「奉仕教育」(Service Learning)です。学院各校がこれまでに行ってきた様々な教育活動を、「サービスラーニング」という一つの概念のもとに再度理解し、学院文化を創るマネージメント上の基本コンセプトとするということです。その意味で、学院としての志とその姿勢は、坂田祐院長の書、「人になれ 奉仕せよ その土台はイエス・キリスト也」の中にあるのです。
関東学院は、2つのこども園、2つの小学校、2つの中学校・高等学校、そして大学を擁する総合学院です。園児・児童・生徒・学生の総数は約1万5千名に達し、それぞれの段階において、年齢や学力に応じた教育目標を定め、各人の可能性を伸ばすことを目指しています。
学院長を議長に、学院各校の学校長により構成される校長会議および学院宗教主任会議を定期的に開催し、一貫教育とキリスト教教育を審議し、創立記念行事、クリスマス行事、教員合同研修会など、総合学院としての特色を発揮できる行事を通して、こども園から大学までの連携を推進し、一貫連携教育体制の充実を図っています。
学院創立記念週間
学院創立記念日(10月6日)から横浜バプテスト神学校創設者A. A. ベンネット召天日(10月12日)までを学院創立記念週間と定め、関東学院草創の礎となった人々を覚え、感謝しています。
学院創立記念日
毎年、学院の創立記念日に、学院各校において先人への感謝と学院の発展を祈念するために創立記念祈祷会と式典を挙行しています。
横浜外国人墓地記念会(ベンネット墓前礼拝)
バプテスト神学校創設者A. A.ベンネット墓前礼拝。毎年、原則として創立記念週間の最終日の10月12日に、横浜外国人墓地に眠る、ベンネットを初めブラウン、テンネー、フィッシャー他の関東学院草創の礎となった先達を覚え、礼拝を同墓地で行っています。
坂田祐召天記念墓前礼拝
毎年、私学中学関東学院の坂田祐初代院長の召天日である12月16日に横浜三ツ沢墓地で召天記念墓前礼拝を行っています。
学院クリスマスコンサート
各校から選出された実行委員により実行委員会を組織して企画、運営を行っている学院行事であり、建学の精神を端的に表わす教育活動のひとつです。
近年はみなとみらいホールを使用し、学院に通う園児、児童、生徒、学生、そして、学院聖歌隊が出演してコンサートを行っています。
学院をお憶えくださる皆様と共にクリスマスを喜び、関東学院の存在の意味と使命(ミッション)を再認識する機会となっています。
『いんまぬえる』 |
『道しるべ―関東学院とキリスト教教育―』 |
大学礼拝堂
大学(室の木)礼拝堂
中学校高等学校 グレセット礼拝堂
中学校高等学校 メイビー記念礼拝堂
六浦中学校・高等学校 礼拝堂
小学校 礼拝堂
六浦小学校 礼拝堂
六浦こども園 いのりのホール
のびのびのば園 ホール
*現在、学院内で使用している施設のみ掲載しています。