ふるさと関東学院募金
関東学院からご支援のお願い
採用情報
取材・撮影のお申込み
関東学院未来ビジョン
学院関東学院中学校高等学校 各校のトピック

「関東学院中学校」旧本館のお別れ会が開催されました。

1月23日(土)24日(日)、関東学院中学校高等学校で「関東学院中学校」旧本館のお別れ会を開催しました。2日間行われた見学会には、旧本館を解体前に一目見ようと、卒業生や地元市民などおよそ700名が参加しました。

関東学院中学校の旧本館は、未曾有の被害をもたらした関東大震災後の1929年に、J.H.モーガンの設計のもと関東学院中学部本館として建てられた建物です。モーガンは、横浜を拠点に活動していた米国人建築家で、関東大震災後の復興を担った人物として広く知られています。手がけた建造物の多くは横浜に建てられ、「根岸競馬1等馬見所」や「横浜山手聖公会」などが現存しています。モーガン建築は、ビルから一般住宅まで多岐にわたり、その作風は多彩を極めますが、学校などの校舎では、とりわけ中世城郭風の意匠を見ることができます。旧本館の外観も、他のモーガン建築同様、穏健華麗な中世英国のノルマン様式が採用されており、城砦風の塔屋が特徴的。1992年には、日本の近代建築史的・文化的価値から、横浜市認定歴史的建造物に指定されています。

旧本館を改修保存するため詳細な耐震診断を行った結果、建物の老朽化が著しく一部倒壊の恐れがあることが確認できました。その後、横浜市や専門家等を交えた委員会で、既存建物を活かした耐震補強工事などの検討を行ってきましたが、保存修復も非常に困難な状況であることが判明したため、やむなく旧本館の全面解体を決定するに至りました。

今回のお別れ会では、近代建築を中心に歴史的な建物の調査を数多く手がけてきた吉田鋼市氏(横浜国立大学名誉教授)による講演会や見学会などを実施。吉田教授は、旧本館の歴史や建築的特徴などについて、写真や建物の設計図面などを示しながら語りました。見学会では、関東学院中学校高等学校卒業生がガイドとして案内を行うなか、ヘルメットを装着した見学者達は、廊下や教室内、礼拝堂など、それぞれ思い思いに見学しました。卒業生たちからは「関東学院のシンボルとも言える旧本館が無くなってしまうのはとても寂しい」「戦時中、空襲から逃れるように旧本館の教室にクラスの友達みんなで隠れたこともあった。語り尽くすことのできない、たくさんの思い出が詰まった建物です」などと、取り壊しを惜しむ声が多く聞こえてきました。

解体工事は今年3月を予定しています。

3 5 7

このニュースについてのお問い合わせ

学校法人関東学院 広報企画課

住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL 045-786-7049
FAX 045-786-7862
E-mail kouhou@kanto-gakuin.ac.jp