12月7日(土)に、関東学院六浦高等学校GLEクラスの1年生が「金沢区防災サミット」を開催しました。
「災害に備えて地域と連携してできること」をテーマに、理科「科学と人間生活」、「生物基礎」、社会科「地理総合」の三科目を通して、地震や火山などの自然災害や地形地質、地域の理解等に関する横断的な学びを行ってきました。また、関東学院大学防災・減災・復興学研究所および理工学部土木・都市防災コース地盤防災工学研究室の協力のもと、大学で講義を受講したり、大学生達の協力を得ながら自主研究を行い、その成果を地域の皆さんに知ってもらう取り組みを進めてきました。
今年度は、金沢区内の10地域(「町屋町・平潟町」「六浦」「六浦東」「洲崎町」「柳町」「乙町・野島町」「大道」「海の公園」)を学習目標として設定。生徒たちは8つのグループに分かれ、それぞれの地域特性を今までの学習内容から考察し、実地調査を重ねてきました。地域ごとに災害の種類や条件、対象者を自分たちで設定し、「条件付きハザードマップ」である「アラートマップ」を作成に取り組むことになりました。中間発表にて大学の教員や学生の専門的知見によるフィードバックを受け、より実用的なアラートマップにブラッシュアップ。12月7日(土)に、完成したアラートマップの発表会として関東学院大学にて「金沢区防災サミット」を開催しました。
「金沢区防災サミット」当日は、生徒の成果発表の前に本学院の規矩大義理事長(大学・理工学部教授)による講演「いま地震が起こったらどうする?~能登半島地震の被害も踏まえて~」を実施。その後、生徒たちはそれぞれの担当地域ごとに、地域の特徴やどういった世代を対象にしたかについて発表を行い、パネル展示形式で詳細を説明。実際に住んでいるという方からのリアルな声もいただくなど、地域の方との交流も行い、新たな視点を得られた様子でした。
また、「金沢区防災サミット」の案内は生徒たちが自ら町内会などへ赴き、掲示を依頼したもの。掲示板でこのイベントを知ったという地域の方は「自分の住んでいる地域ではなかったが、共通するところもいくつかあった。防災担当として今日聞いた話を会合でも共有したい」とその足で町内会の会合へ向かわれました。
GLEクラスでは、今後も生徒たちが学びを社会にある課題と繋げ探究していくカリキュラムを展開していきます。