9月11日(水)、関東学院高校のグレセット礼拝堂にて高校2年生の生物の授業内で実施している「探求実験」の研究発表会が行われました。生徒達が生物に関する身近な疑問から自由にテーマを設定、仮説を立て、実験を通して検証する「探究実験」は、「課題設定」「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」の4つのプロセスを学ぶことを目的としており、関東学院大学理工学部生命科学コースの教員たちが協力して講義や各グループの探究テーマの決定や研究を進める上でのアドバイスなどのサポートを行っています。
研究発表会では、高校生たちが4月より研究を進めてきたテーマについてプレゼンテーションを行いました。生徒たちは、「アクアポニックスにおける金魚の個体数と植物成長の関係」、「コケ植物による周囲の水質pH濃度への影響」、「コンソメ培地における食材の抗菌性の探索」といったテーマで発表を行い、なぜこのテーマを選んだのかや実験方法、その結果などについて、7グループが熱いプレゼンテーションを繰り広げました。質疑応答では、審査員として出席した関東学院大学の海老原教授、近藤教授、新家専任講師より、実験方法のアドバイスなどがあり、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
最後は表彰式。ベストプレゼン賞は「ナメクジの走性」チーム、優秀賞は「ミミズが地面で干からびる理由の解明」チーム、最優秀賞は「オカヤドカリの家選びの基準と見つけた時の行動」チームとなりました。
探求実験に協力した関東学院大学理工学部生命科学コースの教員たちより、総評がありました。近藤教授は、「皆さんがしっかりと研究していたのが見受けられました。自分たちが立てた仮説が検証できたのか、証明できたのかをもっと意識すればより良い研究が出来ると思います」とコメント。新家専任講師からは「立てた仮説に対して行う実験方法が独自的なものが多く面白かったです。研究の目的があいまいなままだとゴールが見えずに進んでいってしまうので、しっかりと目的を設定すると分かりやすい研究結果に繋がります」とアドバイスがありました。海老原教授は「我々大学教授が選ばないような題材を皆さんの目線で選択しているのがとても良かったと思います。また毎年この探求実験に携わっていますが、年々レベルアップしていると感じています。是非この流れを汲んでいただき、後輩たちにも面白い研究を引き継いでもらえればと思います」と話しました。最後に関東学院高校の桐ヶ谷先生より、「今年はあまりアドバイスせずに高校生たちに任せていたのですが、どのグループもしっかりと実験やプレゼンテーションの準備をしていたと思います。また1つの学問だけでなく、色々な学問分野の知識が研究を行う上で大切になってきます。これからも色々なことに興味を持って今後の学びに繋げていってほしいと思います」と生徒たちにエールを贈りました。
今後も関東学院は、学院各校との連携を図り、児童や生徒たちが学びを深めていけるような取り組みを推進していきます。