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関東学院 未来ビジョン

関東学院六浦中学校・高等学校 校長 黒畑勝男

ICTを用いた授業風景
ICTを用いた授業風景

生徒一人ひとりの意欲を育てるICT教育

2020年度の成果としては、ICTを活用しての教育効果の向上が挙げられます。本校では2015年度から校内のICT化を進め、教員研修も多数実施して早期の実用化を進めてきました。2020年度の時点ですでに全校生徒が一人一台のChromebookを所持していたため、新型コロナウイルスによるイレギュラーに際しても比較的スムーズに対応できました。休校中や分散登校中はライブ配信によるオンラインと対面を組み合わせて授業を行いました。
学習支援アプリ「すらら」はChromebookを用いることによって生徒一人ひとりに合わせた学びの最適化に力を発揮し、学年全体の平均成績がアップしました。WEBを利用する授業環境は、教科学習だけでなく、社会連携的なグループ活動(京浜急行電鉄株式会社との共同プロジェクト「スミコロ」など)にも役立ちました。
ICTの導入によって生徒たちの学習や諸活動での積極性やフレキシビリティは大きく育ってきています。成績面の向上に加えて、これこそICT化の大きな成果と言えると実感しています。

さらなる学びを実現する新カリキュラム

カリキュラムのバージョンアップも継続的に進めています。 英語は、2015年からCLIL(クリル:内容(時事的な話題などのトピック)と言語(外国語)の統合型学習法)を導入するなどの改革を続けており、2019年度には英語の授業を重点的に特化したGLEコース(Global Learning through English)をスタートしました。また2020年度からは国内外の進学対策の一つとして、IELTS高得点取得を目指す「IELTS講座」を展開しています。UC.DAVIS校とのコラボとして2018年に開始した「海外大学進学講座」をベースにしたもので、学年の垣根を超え、本校独自の形で展開しています。これらの取り組みの結果、海外大学への進学者もコンスタントに出るなど、受講する生徒の英語力やアカデミックな思考力はかなりの伸びを見せています。
国語については「言語力活用講座」をスタートしました。2018年度に中学3年生のみを対象として開設した「文章力向上講座」を見直し、対象を中学全学年に広げ内容もパワーアップしました。
言語力活用講座
言語力活用講座

ICTと国際化の二本柱で、未来にはばたく生徒を応援

2021年度も、ICTの活用による学び方そのものの改革、いわば学習の個別最適化の環境の増進とカリキュラムの強化について重点的に取り組んでいきます。 同時に、「情報教育」を前進させていくことを考えています。プログラミングを通して論理的思考を学ぶとともに、さらに存在感を増すAIへの理解やそれに必要な教育も進め、本校の特色としていきたいと思います。
英語・国際関連では、前項でご紹介したGLEコースをクラスとして独立させ、英語を用いてのリベラルアーツ的な特別カリキュラムを実施します。インバウンド留学生や帰国生の比率を増やして学習環境や学校キャンパスの国際化を進めることも今後の大きな目標です。その用意として、183の個室、ICT環境完備の寮も追浜に整えました。異なる文化背景を持つ生徒同士が刺激を与え合って視野を広げてほしいと思います。
時代は確実に、そして加速度的に変わっています。将来的に、国境やリアルとバーチャルの垣根を越えて活躍できる人材を育てることが本校の目標です。