関東学院学報 No.45
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KANTO GAKUIN NEWS No.45 7関東学院大学関東学院各校の中期目標と計画21世紀共生社会の創造とその持続的発展に貢献 学生一人ひとりに向き合う教育によって個性と知性を磨き、社会において主体的に自立して生きるための知識と技術を養い育てることを通じて、共生社会に貢献しつつ校訓「人になれ 奉仕せよ」を体現することのできる人材を育成する。 不動の真理に照らしつつ、時代の要請に適確に応えて、総合大学としての力を発揮した特色ある最先端の研究を推進し、共生社会の創造とその持続的発展に貢献する。 これが関東学院大学の使命である。すべての教職員がこの使命を共有し、教育活動、研究活動、および社会貢献活動に携わるものとする。[教育活動]・ 全学的な教育の質向上を担う教学機構会議を中心にして、社会的および職業的自立を図るために必要な基礎的な能力を培うことを目指して、本学独自の「キャリア教育」、「全学共通教育」を拡充する。・ 各学部、学科、大学院等の教育組織は、それぞれに特色ある教育理念と具体的目標を掲げ、その実現に向けてカリキュラム、教育方法、教員人事等の改革・改善に係る計画(措置)を定め、着実に実行することによって「様々な世界に奉仕」できる人材を育成する。・ 大学および各教育組織において教育向上活動(FD・SD)を充実して、その目標の実現を目指す。[研究活動]・総合研究推進機構を軸に、総合大学としての長所を活かした特色ある共同研究を支援・促進して、研究成果を向上させるとともに、科学研究費補助金等の競争的外部資金の獲得力を高める。・ 研究成果を教育に還元するとともに、研究内容・成果を社会に情報発信し、社会に還元する活動を積極的に行うことにより、本学の社会的意義と存在感を高める。[社会貢献活動]・ 地元自治体や企業、地域組織等のニーズを把握し、教育・研究の成果をもって地域の持続的発展に寄与する。・ 国、地方公共団体、学術・研究機関、企業との共同研究や委託研究、寄附講座等により産官学連携を推進する。[運営体制]・ 職員が中心になって各部局の有する人材、情報を有効活用して、全学的な立場から企画・調査・立案・提案を行う部署または会議体を設ける。・ 自己点検・評価活動におけるPDCAサイクルを機能させて、改善・改革を恒常的に遂行できる体制を強化する。“様々な世界に奉仕できる人材育成”公立であれ、私立であれ、学校は教育の質を高めるさまざまな取り組みをしている。それぞれの学校はその理念をもとに教育目標を立て、目標を実現するために具体的な計画を立案し実行する、一定の期間を経て達成状況を評価した上で、新たな目標と計画を策定する。こうしてPDCAサイクルを回しながら教育の質を向上させる。目標と計画による教育改革である。 幼稚園・こども園から大学までの7校で構成される関東学院は、中期の目標と計画の策定と実行により教育改革に取り組むこととなった。大学は7年ごとに、それ以外の学校は6年ごとに目標と計画の立案、実施、達成状況評価を繰り返す。これにより、優れた教育を提供し、地域において輝く学校となり、世界に羽ばたく卒業生を輩出する。 関東学院が中期目標と計画を作成するに至って経緯を述べておく。2009年に創立125周年を迎えた関東学院が、150周年に向けて進むべき道筋を明らかにするため、関東学院グランドデザインを作成し、まず、2010年には「基本(学院共通)」を、翌年には「教育理念・教育目標と使命」を学校ごとに、「行動指針」を幼小中高編、大学編、法人編としてまとめた。このグランドデザインを実現するため、一定期間ごとに目標を定め、目標達成のための具体的な計画を積み上げるのが、関東学院の中期目標と計画Kanto Global Planなのである。愛称はOlive7である。「7」は学校数の7に由来する。 Olive7は、関東学院の中期目標と計画として完璧なものとは考えていない。目標と計画による教育の充実を図る試みは、初めての経験であり、不慣れな状態から出発しているからである。第1期の中期目標期間中に、Olive7の内容は各学校からの申し出により、いつでも修正可能にしている。教育改革を実行しながら、必要に応じてOlive7自体も柔軟に変更していこうとする考えである。 どんな事業でも、その成否は結果によって判定される。入学者の人間力・能力・知力の育成、卒業時における就職・進学の状況など、教育の質の高さと教育の成果によって、Olive7の成否は判断される。関東学院は、優れた教育によって横浜・神奈川の地にあってその存在感をいっそう増すために、Olive7による教育改革を進める。「Olive7」とは関東学院Kanto Global Plan~Olive7~教育の質の向上へAActionPPlanDDoCCheck学長/大野功一Medium-term Objectives and “Kanto Global Plan”Kanto Gakuin developed the Grand Design for moving towards and in preparation of its 150th anniversary in 2009 and defined the “Educational Philosophy-Objectives and Missions” and the “Action Agenda” for each school in 2011. To help achieve these goals, we have set medium-term objectives and prepared specific plans called “Kanto Global Plan,” which is dubbed “Olive7.” This is a project of educational reform based on objectives and plans aiming to improve the quality of education using the PDCA cycle.

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