関東学院学報 No.45
3/24

2 KANTO GAKUIN NEWS No.45No.45CONTENTS[カバー・ストーリー]認定こども園のシンボルとなるステンドグラス「悦び」世界的に活躍するグラスアーティストの三浦啓子さんが、4月に開園となる関東学院六浦こども園のために制作したステンドグラス「悦び」。表現されているのは、聖霊の象徴である鳩、12の光の塊、羊飼いのイエス様、そしてそこに集う子羊に見立てられた園児たちです。ロクレールという独自の手法を使い、光の質感までも表現された、世界にたったひとつしかない素晴らしい作品となりました。New Faculty/College of NursingOne of the missions of Kanto Gakuin University is to achieve a diverse society and contribute to sustainable development in response to the needs of the times. Based on this mission and the school motto “Be a man, serve the world,” the College of Nursing will be newly established in April 2013 to develop specialists with nursing competence who can provide appropriate nursing care in healthcare, medical and welfare settings in order to contribute to people’s health and wellbeing.The College of Nursing will, by taking advantage of being part of a university, offer not only nursing specialty courses but also a wide range of elective courses so that students can acquire a broad education.The four-year study at the College will only cover the basics of nursing science. After graduation, students, as nursing specialists, are expected to grow as human beings through involvement and interactions in actual settings. It is hoped that The students will learn to keep on making personal efforts to grow while contributing to society throughout their lifetime.新たなフィールドへ/特別インタビュー矢田眞美子<看護学部長就任予定>新たなフィールドへ/特別インタビュー規矩大義<理工学部長就任予定>新たなフィールドへ/特別インタビュー湯澤正信<建築・環境学部長就任予定>新たなフィールドへ/特別インタビュー根津美英子<六浦こども園長就任予定>すべての「悦び」は園児のために特別インタビュー/グラスアーティスト 三浦啓子氏関東学院 Kanto Global Plan〜Olive7〜各校の中期目標と計画建学の精神を生きる「卒業生に聞く」葉山町長 山梨崇仁氏建学の精神を生きる「卒業生に聞く」材料・表面工学研究所所長 本間英夫氏関東学院各校NEWS新しい関東学院の動き〜その証2つ〜2つの認定こども園のマークが完成しました。学院教職員人事「OliveMap」アクセス方法134567111315212122けて欲しい能力は、看護の専門知識・技術だけではありません。ぜひコミュニケーション能力などの人と関わる力を自分のものにしてください。看護職は、喜び、悲しみ、悩む心などをもって生活している人々の最も身近にいることができる専門職です。だからこそ、相手のニーズを感じとれる豊かな感受性や洞察力を身につけなければなりません。必要ないことはせずに、必要なことをすることが大事です。健康状態や心理状態、置かれている社会的な背景までわかった上で、何をすべきかを判断できる人になって欲しいと思います。そのためにも、幅広い分野の勉強をする必要があります。 ですから、本学部が総合大学にあることはとてもメリットが大きいのです。ご存じのとおり、本学は3キャンパス7学部からなる総合大学です。その優位性を活かして、看護の専門科目にとどまらず、幅広い分野の選択科目も用意しました。心理学、哲学、教育学、社会学、語学など、さまざまな教養を身につけることができます。また、クラブやサークル活動を通じて、専攻分野や価値観、学年や国籍も異なる学生と交流をもてることも総合大学の魅力のひとつです。たくさんのことを吸収して自分の力にして欲しいと思います。 4年間で学べることは、看護学の基礎教育にすぎません。卒業後は専門職業人として、ケアを必要としている他者の手助けを行うと同時に、その関わり合いを通じて、看護師自身も人として育つことを期待しています。社会に貢献しながら、自らの不十分さに気づき、その結果をフィードバックさせて、生涯を通して努力を怠らないことを学んでほしいと思います。 今後は、本学に看護学部が開設される意義を、他学部の先生方、父兄や地域の方々と共に考えていきたいと思っています。皆さんは本学部に何を期待するでしょうか。他学部との横断的な交流から、共同研究などの何か新しい潮流が生まれることを私自身は期待しています。まだまだ生まれたばかりの学部ですから、未知の部分もたくさんあります。ご一緒に育てていっていただければと願っております。Profile神戸大学医学部保健学科教授、同大学大学院保健学研究科教授等を経て、2012年4月�関東学院設置準備室長に就任2013年4月�本学看護学部長就任予定

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です