関東学院学報 No.45
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KANTO GAKUIN NEWS No.45 13横浜市工業技術支援センター内にある関東学院大学材料・表面工学研究研究所は、基礎から応用に至る表面工学部門の研究機関です。その研究所長を務める本間英夫先生に、ご自身のこれまでの歩みを振り返っていただきました。平松 本間先生とご一緒したのは、文科省が主導する「ハイテク・リサーチ・センター」に選定された時でしたよね。本間 あの時は、「次世代超高密度電子回路技術を視野に入れたナノスケール構造体の創製技術の開発」というプロジェクト名でしたね。選定されたおかげで先生方の意欲が増進したことを覚えています。平松 長年、素晴らしい研究を続けてこられた本間先生とご一緒できてとても光栄だったのですが、ぜひ、今日はそんな本間先生ご自身のお話を聞かせてください。まずは、研究の道に入ろうと思ったきっかけを教えていただけますか。本間 研究というよりも、理系に興味をもったのは中学校の時です。私は小学生の頃は劣等生でした。ちょうど初等教育ではカタカナからひらがなへと移行する時でしたが、私はカタカナしか読めなかったんです。キリスト教の幼稚園だったため情報が滞っていたのでしょうね。もちろん、小学校の先生に指導を受けて読めるようにはなりましたが、強烈な劣等感をその時に抱きました。そして中学校へ進学したわけですが、ある理科の先生が、クラスでも理科が好きな生徒を3・4人集めて、放課後にいろいろなことをやらせてくれたんです。それから理系に興味を持つようになりました。思い返せば、それが一番のきっかけです。平松 では、表面工学へ進んだ理由は過去は振り返らず、「EVER ONWARD(限りなき前進)」を座右の銘にゲストOB 本間英夫氏関東学院大学材料・表面工学研究所所長(関東学院大学特別栄誉教授)(インタビュアー:工学部電気電子情報工学科教授平松友康先生)建学の精神を生きる「卒業生に聞く」材料・表面工学研究所外観

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