関東学院学報 No.45
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10 KANTO GAKUIN NEWS No.45関東学院のびのびのば園関東学院六浦幼稚園心の土壌に福音の種を蒔くキリスト教保育 「のびのびのば園」として、第一に心掛けたいことは、すべての子ども達が笑顔に満ち溢れ、元気いっぱいの歓声が園舎に響き渡り、先生たちと、子ども達同士が、一緒に遊び、共に歌い、おいしく食べるという、日常的に好ましい環境の中で、子ども達が「のびのび」と育っていくことを願いつつ、それを、保護者の方々、地域の方々と協力して温かく見守っていく園にしていきたい。 次に、子ども達一人ひとりをかけがえのない一人ひとりとして捉え、誰からも愛され、皆を愛する子どもに育つよう祈り、心を尽していきたいと願う。キリスト教保育は、子ども達の「心の土壌」に福音の種を蒔く場でもあるので、子どもたちの心に蒔かれた「種」が、芽を出し、芽吹き、成長して、やがて実を結ぶに至るよう祈っていきたい。そのため、教職員同士が力を合わせ、思いを一つにし、また、教職員それぞれが乳幼児保育の理論と実践のスキルを積極的に学び、「園」としての保育指針、カリキュラムを確立していきたく思う。学院各校との連携と地域貢献 さらに、しっかりと地域に根差し、社会的貢献ができる園として成長し、オール関東の中で、園としての存在意義を確立すると共に、六浦こども園を始め、学院の各学校、大学との連携を一層深めていくものでありたい。 こうした教育目標を実現させるために、幼保一体化のキリスト教保育を基盤に据え、しっかりと地歩を固め、経営面、運営面、双方において、成長発展を遂げていけるよう、力を注いでいきたいと願っている。具体的な計画 上述の事柄を実現するためには、以下のことに着手していきたい。1) 幼保一体施設としての機能を活かすため、教職員の職責と責任の所在を明確化し、教職員各自が持つ可能性を最大限に生かせる連携の枠組みを作る。2) 地域サービスのために、園を開放し、講演会、おもちゃライブラリー、ランチルーム・カフェ等を定期的に実施する。3) 院内入学に繋がる具体的プログラムを作成し、各小学校との連携を密にする。4) 関東学院に繋がる各校教職員との連携を深め、各部署の精度を高める。5) 保育者の質的向上、スキルアップのために大学の協力を得る。自主性、創造性、思いやりの心を育てる キリスト教保育の下、神さまに作られた大切な子ども達が充分に受け止められ愛されている事を実感し、基本的な信頼感と自己肯定感を育む保育を行う。 六浦幼稚園の教育を土台に、時代の変化、社会のニーズに対応したこども園を実現し、大学との連携の下、新しい施設環境を生かし、保育(保育園)教育(幼稚園)子育て支援を一体的にとらえた新しい教育を実践する。 キリスト教保育を実践し、神さまと人に受け止められ、愛されていることを実感する中で、他者への信頼感と健全な自信を育む。また主体的な活動(遊び)を重視し、「自主性」「創造性」「思いやりの心」を育てることを目標に、保育・教育を展開する。地域に信頼されるこども園を作る こども園開設(2013年4月)に向け、安心・安全で質の高い保育を行う準備を進め、子どもの育ちを大切にした、子どもが主役の施設を実現する。また、親も成長するための機会や仕組みを設け、子どもと共に育ち、つながり、支え合うこども園となる。地域の子育て支援を担うことで、地域に信頼され、愛されるこども園を目指す。 開園後はチームワークの良い教職員集団を構築し、0歳から6歳までの保育の連続性を視野に研修と研鑽に努め、保育と教育の向上に資する。大学との連携を強化し、共同活動スペースやクリエイティブセンターにおいて、主体的で創造的な活動やアートを取り込んだ教育を展開し、意欲と豊かな感性や表現力を持つ子どもたちを育む。大学と連携し、クリエイティブな保育を展開する 大学人間環境学部人間発達学科との連携においては、相互の教育・研究協力により、学生の実践教育とこども園の充実した保育につなげる。また、スクールカウンセラーと連携する中で、丁寧な個別指導を実現し、専門性の高い保育を実践する。 家庭力が低下し子育て力が弱まる中、こども園では保護者と子どもの育ちや情報を共有する中で、連携を深め、保護者自身が学び、楽しみ、つながる機会や場をつくることにより、親としての育ちを支え、子育ての喜びにつなげる。また、地域と一体となって子育てを推進することにより、子育て支援のセンター的役割を果たす。 以上、大学や学内各校との連携の下に、子どもの主体性と共同性を重要視したクリエイティブで質の高い保育を展開するとともに、地域子育て支援の拠点としての役割も担いながら、子どもを中心に様々な大人や親や学生たちが集い共に育ち合う場として用いられることにより、社会から高い評価を受けるこども園を目指す。 広報、募集活動においては、こども園が「心のふるさと」となることによる保護者や卒業生のクチコミを大切にしながら、施設開放や子育て講演会等、地域に開いた活動を通して、理解を深め、入園希望者の確保につなげる。“「のびのび」育つ子ども達”“信頼感と自己肯定感を育む保育”関東学院Kanto Global Plan~Olive7~園長/松田和憲園長/根津美英子

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