関東学院学報 No.44
8/24

KANTO GAKUIN NEWS No.44 7特集◉関東学院の食の環境Feature of School CafeteriaFeature of School Cafeteria各校学食特集─2各校学食特集─1Kanto Gakuin UniversityNew Efforts by Student Cafeterias to Provide Better ServicesThere is a cafeteria on each campus of Kanto Gakuin University, offering safe food in a clean environment. These cafeterias implement new ideas to make campus life more enriching and enjoyable for students, and each has features unique to itself, including menus using local products and health-conscious menus. The cafeterias post special menus on Twitter and provide other various kinds of information by easily accessible means to students.学生の健康を支えるアイデア豊富なメニュー 関東学院大学の学生食堂は各キャンパスに設置されており、十分な広さと清潔な環境のもと、安全な食を提供することを第一に運営されています。学生のニーズにこたえながら、定番メニュー以外にも日替わりメニューやシェフオリジナルのメニュー、当日数量限定メニューなど、さまざまな商品を手頃な価格で提供しています。また、学生のキャンパスライフをさらに充実させるために工夫をこらした取り組みも行われています。たとえば、地場産食材を積極的に活用したメニューの考案や、健康に配慮した献立づくりなど、他大学では見られないオリジナリティあふれる試みも特徴的です。さらに、Twitterを活用して当日限定の臨時メニューを配信するなど、常に情報を発信し、学生の立場に立った利用のしやすさを追求しています。周辺地域との連携にも乗り出し、地元住民の交流の場としても一役かっており、よりよいサービスの提供をめざして、新しい学生食堂のあり方も模索されています。定食からドーナツまで、美味しさ自慢の食堂 2008年1月に完成した新校舎(現・中学校本館)の地下1階に、約450席を擁する食堂「コベルホール」があります。中学と高校で共有する食堂ですが、昼休み時間をずらして、各生徒が自由に使えるよう配慮しています。管理運営を委託された「シダックスフードサービス」が提供するメニューの数々は、生徒に大好評で、日替わり定食やカレー、ラーメン、うどん・そばなど1日200食前後の注文があります。おにぎりやポテトフライなどのスナックコーナーもあり、こちらも1日150食も出るそうです。もちろん、お弁当持参の生徒もこの食堂を利用して、にぎやかな昼食のひとときを過ごしています。 15時から17時まで放課後にもオープンし、ドーナツやアメリカンドックなどを提供。部活動でお腹を空かせた生徒たちの憩いの場所となっています。関東学院大学 学生食堂よりよいサービスを追求する学生食堂の新たな試み関東学院中学校高等学校 コベルホールつくりたての料理を味わえる食堂こだわりポイント健康へのこだわりと地場産食材の活用 東京湾の穴子や小田原の魚介類を使ったメニュー、葉山牛のハンバーグや千葉の幻霜豚を使ったしゃぶしゃぶなどが学生たちの人気を得ています。また、昨年11月からはタニタ健康定食として、タニタのレシピを取り入れたメニューも登場しました。こだわりポイントリクエストが多数寄せられる特選丼 人気のメニューは、毎日提供される「特選丼」。なかでも隔週金曜土曜限定の「唐揚げ丼」と、取材した日の「キムチかつ丼」は、生徒たちから多くのリクエストが寄せられる一品です。また、月1回の「温卵カルボナーラスパゲティ」、放課後と土曜の「焼きたてメロンパン」も大人気メニュー。どれも安くてボリューム満点、しかも揚げたて作りたてのアツアツを提供するために、調理スタッフの皆さんが腕をふるっています。インタビュー/家庭的な雰囲気で温かみのある食堂をめざして 総料理長・佐藤 幹男さん 学食で気を使うことはやはりメニュー作成です。学生たちは、自分の嗜好だけでメニューを選ぶ傾向がありますから、どうしても栄養が偏ります。そこで、牛カルビ丼ならば、ご飯の上にコールスローをのせることで野菜をプラスし、卵を乗せて栄養価も高めバランスをとっています。また、季節感も大切にして、家庭の味を提供できるように努力しています。地域連携にも積極的で、たとえば小田原久野小学校には卒業謝恩会で利用してもらっていますし、小田原養護学校の生徒さんには厨房体験をしてもらいました。今後もいろいろなかたちで地域との交流ができればと考えています。インタビュー/美味しい料理を楽しく食べてほしいですね 調理師・松永 恵さん 「食育」と大上段に構えるわけではありませんが、「食べることを楽しむのが一番」だと考えています。大勢で笑いながら仲良く食べて欲しいですね。その点、生徒たちは、男子も女子も美味しそうにたくさん食べてくれるので、つくり甲斐があります。会社の栄養士が考えるメニューに、本校独自の好み(甘口、醤油の香ばしさなど)を加えたメニューづくりは苦労しますが、生徒たちのにぎやかな食事風景を目にすると、苦労が吹き飛びますね。残飯は少ないのですが、残しても食器返却口で洗い物をしているスタッフに、「残してごめんなさい」などと一声かけてくれ、生徒たちのやさしさが感じられて、「もっと美味しい料理をつくろう」と、私たち調理スタッフの励みになっています。Kanto Gakuin Junior & Senior High SchoolCafeteria with High Reputation for its Tasty Foods, from Set Menus to DoughnutsOn the first basement floor of the new building completed in January 2008 is “Covell Hall,” a cafeteria with about 450 seats. The cafeteria menus include daily set menus, curry and rice, ramen, udon, and soba. The number of orders received daily is about 200 meals. The cafeteria is also open after school from 3pm to 5 pm, offering doughnuts, corn dogs, and other refreshments. After club activities, hungry students gather here to spend some time with their friends.

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です