関東学院学報 No.44
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6 KANTO GAKUIN NEWS No.44特集◉関東学院の食の環境特集◉関東学院の食の環境食事とは、健康な体と健全な心を育てる大切なものです。食生活習慣が確立される学童期こそ、保護者には食事の意義を理解してほしいと願います。そのサポートとなるように、マナランチが子ども達の食べる力を育てています。田口先生マナランチがスタートして1年が過ぎましたが、今年度はカルシウム確保のために牛乳または、ヨーグルトを追加し、子ども達の栄養をさらにサポートできるようにしました。江田先生やはり献立作成には一番気を遣います。いろいろな食材や調理方法に触れる機会にしてほしいし、バランスの良い食べ方や自分の適切な食事量を覚えてほしいですね。高学年になると生活の行動範囲が広がります。外食をしたり、コンビニエンスストアで食べ物を買うこともあるでしょう。そんな時に、自分は何を選べばいいのか、身体に良い食べ物は何か、そういう選択能力を身につけて自己管理につなげてもらえたらいいですね。田口先生午前中に具合を悪くして保健室へ来る子ども達に聞いてみると、朝食がヨーグルトだけなど、エネルギー不足の子どもが多くて驚きます。保護者の方にも、食べることの大切さを理解してもらいたいですね。江田先生そういう意味では、田口先生の「こんだてだより」はとても役立っていると思いますよ。田口先生発達段階ごとに食育プログラムを組んで、毎月テーマを設けて、各クラスでそのテーマについて話してもらっているんです。さらに、礼拝でも食べ物には命があって、その命をわけてもらっている、私たちの命は命によって支えられている、食事は命を守っている、そんなお話もしています。江田先生保護者の方も、こんだてだよりを通じて食材や食事について学ぶことができますから、マナランチは親子の会話を生むお弁当になっていますよね。田口先生好き嫌いで食べ物を選ぶのではなく、与えられたものをありがたくいただく気持ちを育てられたらいいですね。そのためにも保護者の協力が大切です。江田先生には保護者対象の食育の講演会でもご協力いただいていますが、今後もどんどん保護者向けのインフォメーションを増やしていければと思っています。江田先生子ども達に健全な成長をしてもらうためにも、マナランチをさらにより良いものにしていきましょう。食事と健康の管理ができる素地を養うためにマナランチを通じて田口知世関東学院六浦小学校養護教諭(食育指導士)江田節子関東学院大学人間環境学部健康栄養学科教授Student's Voiceこの日、六浦小学校1年生の教室には、管理栄養士を目指して勉強中の関東学院大学人間環境学部健康栄養学科の学生6名がやってきました。子ども達と一緒にランチを楽しみながら、実習の一環として食育指導にあたりました。<参加大学生の感想>今日は一緒にお弁当を食べながら、食育指導の良い勉強になりました。子ども達が主に嫌いな食材「野菜」は、栄養豊富なのでもっと食べてほしいと思っています。今後は、子ども達の好き嫌いをなくすためにも、どんなものでも食べられるように指導できればと考えています。

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