関東学院学報 No.43
9/24

8 KANTO GAKUIN NEWS No.43徳田 ぼくも瓦礫撤去で生活の品々を見つけた時の気持ちや、仮設で住民の方から挨拶してもらった時に感じた嬉しさは、きっと一生忘れないと思います。それに活動はメールで次の期の人に伝えていった。僕らの失敗や準備不足の報告が次の期の活動に役立ったはずですよね。俵 そのとおりです。多くのことが実際に被災地に行かなければ分からない、現地のニーズも刻一刻変わるといった状況で、活動体験をすぐに次のグループに伝えていったことの意義はすごく大きいと思います。ごく自然に襷が繋がれていったことになりますね。庭山 この襷を今後につないでほしい。それが一番の願いです。松田 そう、それが何より重要でしょう。我々だけではなく、この度の震災では大学だけではなく校内のあちこちで様々な取り組みがあった。そうした活動を統括できるような「関東学院ボランティアセンター」のような組織が出来ないかと実は考えています。貴重な体験への感謝を胸に日々の充実と成長を目指す松田 この体験が学生生活に及ぼした影響や今後に生かせそうなことがあれば聞かせてもらえますか。徳田 僕は教職員の方々と知り合いになれて、学校生活がすごく楽しくなりました。近藤 私も同郷の人を紹介してもらうなど、職員の方々と仲良くなれた喜びを日々実感しています。今日も庭山さんと同じ出身高校だと分かって驚いているのですが、こんな風に人のつながりが広がったことが大きな実りです。また中瀬地区の皆さんの故郷への深い思いを聞いて、故郷の企業で働くのも悪くないと考えるようになりました。庭山 新しく生まれた絆も嬉しいけれど、これまで当たり前と思っていた友人や家族がちゃんと存在していることへの感謝が生まれましたね。卒業後、リフォームの会社に勤める予定ですが、家族が安心して仲良く暮らせる空間づくりを考えていきたいと思います。皆川 私はこの体験以降、とてもアクティブになりました。大学に近い南部市場のボランティアや大学の学生メンターなどへの参加で、大学生活がより充実してきています。徳田 1年生なのにすごいなあ。うーん、僕は法学部なので、この経験を生かすとすれば、被災された方々の住宅ローンの法的問題かな。ゼミで話し合ってみます。宮内 中瀬地区の佐藤区長の「勉強して帰ってほしい」という言葉と、未熟な私達を受け入れてくださった温かさが忘れられません。感謝の気持ちを忘れずに大切にしていきたい。3期の仲間は来年もまた同じメンバーで個人的に行こうと話し合っています。私はまだ1年生なので、この時期にこうした絆を持てたことにも感謝しています。この体験を経済学部の勉強にどう生かしていくかは、じっくり考えていきます。松田 まさに「人になれ 奉仕せよ」を体験した皆さんの学びを、関東学院全体で受け止めて今後につなげたいと考えています。皆さんも東北への思いをいつまでも忘れず人生の糧としてください。今日はありがとうございました。全員 ありがとうございました。東日本大震災救援ボランティアプロジェクトへご支援ありがとうございます。 この度の東日本大震災救援ボランティアプロジェクトの実施に際し、関東学院大学東日本大震災第二次応援基金(学内募金)、小山教授のビールの教室参加者の皆様、工学部親交会、29の企業様より活動資金として総額373万1,079円のご寄付を頂戴いたしました。また、大学後援会と大学燦葉会からはボランティア活動のためのユニフォームをご提供いただきましたことをここにご報告いたします。 この場をお借りして、皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。関東学院大学 東日本大震災救援ボランティアプロジェクトチーム関東学院大学東日本大震災応援資金のお願い 関東学院では、東日本大震災復興への支援活動として、被災した本学学生への支援ならびにボランティア活動の援助のために「関東学院大学東日本大震災応援資金」へのご協力をお願いしております。【募金期間】2011年7月1日から2013年3月31日【申込み及び払い込み方法】指定の振込用紙(兼寄付申込書)に必要事項を記入の上、ゆうちょ銀行及び指定銀行よりお払い込みください。振込手数料は不要です。※詳細は関東学院ホームページをご覧ください。 お手元に振込用紙等の書類のない方は募金課までお問い合わせください。【お問い合わせ先】関東学院財務部募金課 TEL:045-786-2685Meeting to Talk about Experiences through the Great East Japan Earthquake Relief Volunteer ProjectOn December 7, students and part of the faculty members who had participated in the KGU Great East Japan Earthquake Relief Volunteer Project gathered to talk about their experiences at the sites affected by the disaster. There were countless episodes, including talks of the devastation in Minamisanriku town that was too immense to believe to be real, the gatherings over tea with local people that was well accepted, and the treasure-hunt game with children at a temporary bicycle parking lot. Those who gathered together renewed their commitment to living a fulfilling life and bettering themselves in the future with an appreciation for their precious experiences gained through these volunteer activities.俵 秀雄氏 学生支援室室長庭山夕貴さん 人間環境学部人間環境デザイン学科4年

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です