関東学院学報 No.43
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20 KANTO GAKUIN NEWS No.43関東学院各校NEWSより増改修工事が始まり、3回の引っ越しでお部屋を移動しつつ、また異年齢の合同クラスでの生活も増えました。 年長児とすずめクラス(乳児13名)の同居では、年長児の朝の讃美礼拝頃にすずめクラスはおやつになります。会話もおぼつかない1歳2歳児ですが、手話讃美など前奏が流れると年長児のしぐさを真似して一緒にやっています。 「学ぶ」の語源は「真似ぶ」と言い、真に似ることです。教わり繰り返し習得していく学習ではなく、憧れと親しみをもち、息づかいが伝わる中で体得しているのです。年齢に関係なく、子どもは本能で主体的に学ぶ存在であるということが良く分ります。 クリスマスアドベントの頃、工事の方々が仕事をしながら「お星が光る」の讃美歌を口笛で吹いていました。子ども達が日々歌っている讃美歌を覚えてのことですが、子ども達から福音の種まきがされていることに驚かされます。讃美歌や聖書の言葉は生きていく上で力強く働きます。 園の中で一番弱く、大人の助けなしではいら小さきものが運ぶ喜び野庭幼稚園主事 小髙 千恵秋[Mutsuura Kindergarten]Working Toward the Same GoalOn Saturday, November 12, the kindergarten’s annual bazaar was held, attracting a large crowd of children, their parents, and people from the local community. In addition to a cookie shop, a play corner and a donation corner, a place for former pupils of the kindergarten to gather was created for the first time. There was also a live performance by a group of volunteer parents. Another featured program was an activity to support those affected by the Great East Japan Earthquake. We will continue praying for those affected and do whatever we can do to accomplish the same goal.[Noba Kindergarten]The Pleasure That Little Ones Bring to Us After the renovation and construction of the kindergarten since last fall, there have been more classes consisting of children of different ages. While children in the five-year old class are attending the morning chapel, one- to two-year-old children in the suzume (sparrow) class have their snacks. Although children in the suzume class are still too small to communicate well with others, they see and mimic instinctively what the older children do. While the construction was still ongoing, workers could be heard whistling a children’s hymn “Ohoshi-ga-hikaru (Shining Stars).” They may have learned the hymn unknowingly because they heard children singing it every day. It is surprising to realize that children play a part in our missionary work. This is no doubt a message from God who is always there for us.ーナーにいらした方々に福島県の平幼稚園(以前から子ども達が交流を深めています)にメッセージも書いていただきました。どちらのコーナーにもたくさんの方が足を止めて被災地の様子を見聞きし、一日も早い復興を願って募金して下さいました。心を寄せてくださる多くの方々がいらっしゃることを改めて思わされ、今なお、悲しみや苦しみの中におられる方がいることを私達が忘れないという思いも強くしました。神さまに祈りつつ、私達の思いをひとつにしてこれからもできることを取り組んでいきたいと思います。思いをひとつに六浦幼稚園主任 鈴木 直江月12日(土)今年も幼稚園のバザーが行われ、子ども達を中心に多くの保護者や地域の方々が集い、楽しい一日を過ごしました。例年通り、子ども達のクッキーやさん・遊びコーナー・献品コーナー・保護者の有志の方達によるバンド演奏などがありましたが、今年は新たに卒業生が集う部屋を設けました。懐かしい遊びをしたり幼稚園時代の写真を見て、私達も子ども達や保護者の方と触れ合い旧交を温めることができました。また、東日本大震災で被災された方々を支援する活動も行いました。一つは、園で開いている親と子のひろば「おりーぶ」が手作り品の販売やカフェを開いて義援金を募りました。もう一つは、保護者の有志の方達の自主的な支援の会「クローバーの会」が作った小物販売や被災地の方々の手作り品(お魚エコたわし)を販売し義援金を募りました。そして、コ11れない子ども達が、伝道の一端を担ってくれていることと、羊飼い達がイエス様に会った帰り道に、人々に「嬉しい知らせ」を伝えたであろうこととが重なります。どのような環境や状況の中にあっても、必ず省みて下さる神様からのメッセージです。 年末年始と家庭で過ごした子ども達ですが、園ではマラソン・羽つき・こま回し・リリアン・かるた・福笑いと季節の遊びを楽しんでいます。寒さの中でも友達と楽しさを共有することで気持ちが温かくなり、その温もりが私達にも伝わります。 一人ひとりの子ども達の成長の過程には、このような子どもからの表現を丸ごと受けとめる保育者の愛情と丁寧なまなざしが隠れています。普遍的な神の愛に基づいているキリスト教保育ならではのものです。

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