関東学院学報 No.42
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KANTO GAKUIN NEWS No.42 7The KGU Project startsKGU震災復興研究プロジェクトがスタートします。 東日本大震災に接し、キリスト教精神に基づいた「人になれ 奉仕せよ」の校訓の下、「東日本大震災ボランティアプロジェクト」も始動しています。 また、文学部、経済学部、法学部、工学部、人間環境学部の5学部を有する関東学院大学には、教育の中心的テーマとして、個人の研究テーマとして、あるいは社会的要請によって等、復興支援と今後の地震災害の低減に向けたさまざまな取り組みを行っている研究者、学生達がいます。 総合研究推進機構(機構長:大野功一学長)では、「東日本大震災からの復興に向けた研究プロジェクト」として、「東日本大震災で我々はどのように行動したのか ~神奈川における『システム』と私たちの『できること』を考える~」という研究プロジェクトを立ち上げることにいたしました。 文系・理系、あるいは学部の垣根を越えて、本学の人的資源、研究資源を最大限活用し、東北の被災地復興だけでなく地域社会の防災に寄与する総合的な社会貢献プロジェクトを目指します。 コアメンバーは、技術的な震災復興に留まらず、新しい社会システムのあり方に関する提言を行い、近隣自治体や地域社会との協力関係を結ぶことのできる多様な分野の研究者で構成されています。 防災という視点に立って、発災直後から私たちの取った行動は、正しい判断であったのか、今後発生が危惧されている最大余震や東海・東南海を震源とする大規模地震に対しても、工学的な被害予測という面だけでなく、避難行動や被災直後の対応、学生や職員の生活支援、心のケア、長期間に及ぶ復興活動やボランティア計画なども含め、どのようなことが起こり得るのか、それにどう備えるべきなのかを早急に検討する必要があると考えています。 そのためには、土木・建築という直接的に防災に関わる学問領域だけでなく、文理を問わず、さまざまな領域の知見を動員して、防災、減災、復興に資する技術、知識を集約し、地域の防災意識を醸成していくことが重要です。学校法人という学生・生徒を預かる責任および教育機関として、地域においては公共機関に準ずる組織体として、何より「人になれ 奉仕せよ」の校訓に沿ったキリスト教精神に基づく教育を謳う「博愛の機関」として、関東学院の行動は常に注視されているという意識の下、地域や周辺自治体とも連携し、地域に資する備えと、その周知活動が必要とされています。そうした活動を、研究という切り口で継続していくためのプラットホーム形成の可能性について、フィージビリティスタディ(実行可能性調査)を行うことを企図しています。2011年関東学院大学戦略的プロジェクト研究東日本大震災からの復興に向けた研究プロジェクト研究テーマ : 東日本大震災で我々はどのように行動したのか ~神奈川における「システム」と私たちの「できること」を考える~研究期間 : 平成24年3月末日まで研究代表者 : 大野功一(学長・総合研究推進機構長)研究代表幹事 : 規矩大義(研究支援室長・地盤防災工学) 大住莊四郎(産学連携推進室長・公共システム)Launch of KGU Disaster Recovery Research ProjectsThe Research Advancement and Management Organization (Director, President Koichi Ono) will launch a research project, “Systems of how we acted in response to the Great East Japan Earthquake in Kanagawa and What We Can Do” as a part of the “Research Projects Toward Disaster Recovery.” This project will make best use of KGU’s human and research resources beyond disciplinary borders to contribute to society in a comprehensive manner. The activities will not only be focused on the recovery from the recent disaster in the Tohoku region but also on disaster prevention in local communities. The project members consist of researchers in a variety of fields.費用を日本赤十字社へ復興支援のための義援金として供出・花の日礼拝の献金を日本バプテスト同盟を通じて復興支援のための義援金として供出 関東学院六浦小学校 ・卒業式の際に募金箱を設置し、アジア学院へ復興支援のための義援金として供出・父母懇談会に募金箱を設置し、塩釜キリスト教会へ復興支援のための義援金として供出・運動会に募金箱を設置し、日本赤十字社へ復興支援のための義援金として供出・花の日礼拝の献金を日本赤十字社へ復興支援のための義援金として供出 関東学院六浦幼稚園・園内に募金箱を設置し、日本パブテスト同盟等へ復興支援のための義援金として供出・保護者有志による支援活動 「クローバーの会」を立ち上げ・避難先から本園に登園可能な園児の受け入れ・年長組の園児による福島県いわき市の平幼稚園との交流活動関東学院野庭幼稚園 ・支援バザーを実施(予定) 関東学院六浦幼稚園福島県いわき市の平幼稚園へ、手形のメッセージボードを作成し送付研究分担者 : 中島正夫(工学部・建築材料学) 松田和憲(工学部・建学の精神) 細田 聡(文学部・行動心理学) 出石 稔(法学部・地方自治)水井 潔(工学部・通信工学)永長知孝(工学部・情報工学)立山徳子(人間環境学部・都市社会学)

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