関東学院学報 No.40
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KANTO GAKUIN NEWS No.40 建築学科の授業で原寸のビーチハウスを建設ビーチハウスプロジェクトは建築学科2年生の選択科目「デザインスタジオⅠ」の課題です。学生たちが建築各分野の専門教員たちと協働して鎌倉材木座海岸にビーチハウスを実際に建設しています。企画から設計、施工、使用から解体、資材保管、次年度の再利用まで一連の流れを体験することによって、学生たちは模型とは違った1/1(原寸)の建物を作ることの難しさ、楽しさを体感します。海に近い関東学院ならではの授業で、潮風の中、常に創造的な姿勢で「ものつくり」をすることの大切さを学んでいます。リアルなものに触れて、実物から学ぶ機会を! 「建築の目的は実際に人々が使う建物をつくること、だから構築でも解体でも良いからリアルなものに触れて、実物から学ぶことが重要です」と言う関先生。自身が建築学科の学生だった当時から実際の建物をつくる機会がなかったことに疑問を感じていたそうです。現在も建築学科の学生は理論に比して実体験や具体的知識に触れる機会が比較的少ない現状を打破したいとのことです。「建築は理論だけではないのでは?」 2004年から始まった「デザインスタジオⅠ」の授業は学生たちにとって生きた教材から学ぶ良い機会になっています。教室は材木座海岸のビーチ、そこに原寸のビーチハウスを設計・施工するという授業は、毎年解体・保存して新たなものを創りながら継続し、今年で7年目を迎えました。今回のデザインは、広場のような四角い中庭の上に白いテントが軽快に架かる「ビーチ・スクエア」。8月には鎌倉市御成町のギャラリーヨコで作品展示会を開催、「デザインスタジオⅠ」と2007年から行ってきた「デザインスタジオ5b」の鎌倉ビーチプロジェクトの成果を発表、大きな反響を呼びました。 関先生の今後の抱負は「ひとつのビーチハウスを作るプロジェクトの概要BeachHouseProject鎌倉 材木座海岸[関東学院大学]

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